なんちゃってドイツパン<写真付きレシピ その1>

JUGEMテーマ:手作りパン

ステンドグラスの仕事も一段落、パン作りを始めます。

『なんちゃってドイツパン レシピ公開』の記事に写真を付けました。レシピの補足です。

これが、4日間かけて作ったザワータイクです。気泡が沢山出来て、3倍に膨らみました。
※ザワータイク:ライ麦で作った天然酵母(イーストの役割と酸味)

出来たザワータイク60gを入れ、今度はフォルザワーを作ります。
※フォルザワー:パンに配合する為にさらに熟成させたザワータイクの事。上記で紹介した、ビンのザワータイクを使い、酵母と菌類を増やすための作業です。

混ぜ上がった状態です。

ラップをして、24時間、室温で放置します。

24時間後、気泡が沢山出来た、酸味のあるライ麦の天然の酵母が入ったフォルザワーが出来上がりました。このライ麦の天然酵母はイーストの代わりをするものですが、長時間の発酵が必要です。我が家では、短時間で作りたいので、ドライイーストも使います。
ですので、我が家でのこのライ麦の天然酵母の役割は、酸味を付けるということです。
<続く>じゃあ、ステンドグラスの仕事に戻ります。

なんちゃってドイツパン <レシピ公開>

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我が家では定番のパンです。この味、癖になります。
我が家は、フランス好き、ステンドグラス好きですが、パンはドイツ派です。

なんちゃってドイツパン(ミッシュブロート)の作り方
ライ麦と小麦全粒粉を使った、食べやすいパンです。栄養のバランスを考え、クルミとレーズンも入れました。本格的なザワータイクも配合していますので、ほのかな酸味も楽しめます。お手軽なドイツパンを試してみてください。
<材料>
グループA    ライ麦全粒粉  300g
         ぬるま湯     300g
         ザワータイク   60g
グループB    小麦全粒粉   150g
         グラハム粉    150g
         強力粉      1kg
グループC    ぬるま湯     550~600g
         ヨーグルト    100g(なければ水でも可)
         塩         小さじ 5
         はちみつ     大さじ 3(なければ砂糖でも可)
         レモン汁     小さじ 2(なければ省略可)
グループD    バター      30g
グループE    レーズン     410g
         胡桃       120g  
※グループAはフォルザワーになります。
※グループEはお好みで変更してくださいね。  

 
 【パンの作り方(前日)】
※パン作りの前日(12~24時間前)に、フォルザワーを仕込む。

① グループA(ライ麦300g+ぬるま湯300g)+ザワータイク(後述)60gをボールに入れ、良く練る。
② 60gをザワータイクのビンに戻す。残りのボールにはラップをかけ、温かい部屋に置く。
③ 間引きザワーを入れる場合は、最終重量が600gになるように、グループAの分量を減らしておく。
④ 翌日、内部に気泡ができて膨らんでいれば、フォルザワーの完成。
【パンの作り方(当日)】
① 前日用意したフォルザワーとグループBを大きなボールに入れる。
② グループCを別のボールに入れ、ダマがなくなるまで良く混ぜる。この時、ぬるま湯は50gほど少なめにしておく。そして、後に、練っている生地の様子を見ながら適宜追加する。
③ グループEのクルミは、1/4程度の大きさにきざんでおく。
④ グループEのレーズンは、好みに応じて、約50gのラム酒を振りかけて浸しておく。
⑤ ②を①に流し込み、しゃもじで混ぜる。
⑥ ⑤を広い鉄板に出し100回ほど折りたたむように練る。生地の水分は、生地が手に付くか付かないか位になるように、少しずつ加える。途中で、グループD(バター)を入れる。
⑦ ⑥にグループEを混ぜ、丁寧に練る。
⑧ ボールに移しラップをかけ、20℃以上の室温で約1時間(又は電子レンジの醗酵機能で)1次醗酵。
⑨ 約2倍になったら、390g×8個に分けて、軽くガス抜き。だ円形に整形。オーブンの棚板にテフロンシートを敷き、整形した生地を並べる。
⑩ 包丁でクープを入れる。茶漉しで化粧粉(小麦粉)をふりかける。
⑪ 20℃以上の室温で約1時間半(又は電子レンジの醗酵機能で)、2次醗酵。約2倍に膨らませる。
⑫ オーブンを210℃に予熱。210℃で35分焼く。

 

※上記のレシピでは、膨張剤としてイーストを使っていますが、是非イースト無しにもチャレンジしてみてください。フォルザワー内に天然の酵母が入っていますので、ゆっくり時間(数時間)を掛けると膨らみます。この場合、乾燥しないように、表面にラップなど掛けて醗酵させてください。酸味は強くなりますが風味豊かなドイツパンになります。

 
【ザワータイク(ライ麦サワー種)の作り方】
※この材料は、材料表とは別に用意する。
① 餌(ライ麦全粒粉30gと水30g)を練り、(手に入れば)活きたヨーグルト小さじ1杯を混ぜ、ビンに入れ室温にて保存。
② 1~2日に1回、餌(ライ麦30gと水30g)を追加し、混ぜ合わせる。
③ 気泡が発生し、2倍以上に膨らむようになったら完成。これは、酵母と乳酸菌が同居して活性化した状態。以後は冷蔵保存。

 
【ザワータイクの保存方法】
① 1週間に1回程度、餌(ライ麦30gと水30g)を追加し、良く混ぜる。
② ビンいっぱいになったら、60gほどを残し、他を別の容器に移し冷凍保存する。これを間引きザワーと言い、後日パン作り時に使う。
※もし表面がカビたら、表面だけすくって捨てる。

 

なりきりパン職人 なんちゃってバゲット<その4>

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<予熱>
『美味しいバゲットには水蒸気が必要です。』
 なぜ、水蒸気なのか?というと、蒸気が生地表面に付着することで、いったん生地が柔らかくなります。そして、付着した蒸気が再び蒸発を繰り返し、生地表面の急激な温度上昇を抑えるので、パン全体が規則的に膨らむそうです。
 必要な水蒸気の量は、生地の量により変わるので、一概には言えません。ただ、生地の量や数が多いほど、つまり、皮の面積部分が大きいほど水蒸気が多く必要、というのが原則です。そして、水蒸気を作るのは、水と小石です。
 
 小石は、河原や砂利道に落ちているものや、金魚蜂にいれるようなもの、製菓用の重石でもかまいませんので、天板にまんべんなく敷き詰めるようにします。また、小石がなくても対処法はあります。(下記②)
 ①天板2枚を同時に使用できるオーブンの場合は:予熱で高温にするときに、上段にパンを乗せる天板をおき熱し、下段の天板には小石を敷き詰めて熱々に焼きます。水蒸気を良く出すために、天板の小石は、250℃以上に熱し、水を投入します。
 ②天板を2枚使用できない場合:パンを乗せる天板を熱します。小石は必要ないですから、焼くときに、オーブン内に霧吹きでたっぷり霧を吹きかけます。
 ③水蒸気を出す作業は、予熱が終了し、パンを入れる時に同時に行ってください。やけどに注意してくださいね。
 ④投入する水の量は30~40cc位が一般的です。あくまで目安です。
<焼成>
『予熱は高温、温度を変えて2度焼きします。』
 まず高温で香ばしい皮を作り、その後、温度を下げてじっくり中身を焼き上げます。
 本を参考にすると、予熱280℃→温度を220℃に下げて20分→温度を200℃に下げて15~20分です。これは、それそれのオーブンによって温度の強弱がありますので、何度も焼いて最適な焼成温度を探すしかありません。
 ちなみに我が家のオーブンは力が若干弱いようですので、我が家の焼成温度というと、予熱300℃→温度を250℃に下げて20分→温度を230℃に下げて15分です。そうそう、ステンドグラスも高温の窯で焼き付ける技術があります。

 


このクープは、もう少し縦長のほうが綺麗です。

これは、クープの部分と皮の部分の差がありません。
 理由ですが、作業した日の湿度が高かった、粉の水分量が多かったなど、全体的に水分が多くパンに加わってしまった。外皮が固く焼けておらず、外と中が同時に膨らんでしまった。本来、盛り上がるはずのクープで切り込んだ部分が隆起されていない、などの原因が予想されます。

 

 
 とにかく、美味しいパンを作るには、何度も焼いて、色々な方法を試し記録していくしかありません。
(続く)
じゃあ、ステンドグラスの仕事に戻ります。

なりきりパン職人 なんちゃってバゲット<その3>

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<成型>
『成形は折りたたみ、押し込むようにします。』
 これがまた難しいのです。生地を押しながら楕円形に広げます。この時に2次発酵で出来た気泡は潰れますが、奥から1/3を手前に折り返し、合わせ目を親指で押さえます。手前からも折り返して、合わせ目を親指で押さえます。
 さらにその生地を半分に折り、合わせ目を親指で中心に押し込みながら、生地の中に1本芯を作るような感じでしっかり押し込んでいきます。表面が切れたり、傷が付かないように注意しながら押し込んで下さい。
 表面生地がパンパンに張ったような感じになればOKです。生地を中心に押し込みながら成形すると、自然と生地が長く棒のようになっていきます。棒のように成形できたら終了。次は2次発酵の準備です。

<2次発酵>
『ここで気泡が沢山出来るかが勝負です。』
 形が崩れないように、パン作業に使用するキャンバス生地にパン生地を置きます。形を維持する為です。形を維持しないまま2次発酵すると、生地がベトーっと垂れて大きくなり、見た目が悪くなります。
 室温にもよりますが、約60分前後、発酵します。今度はフィンガーテストでは発酵度合いを確認できませんので、明らかに直径が2倍くらい大きくなれば、終了とします。

キャンパス生地で包むようにして、2次発酵中。この時間を利用し、ステンドグラスのお仕事もできます。
<クープ>
『クープはそーっといたわるように・・。』
焼く前にまずは、クープ(切り込み)を入れます。クープを入れる大きな理由は2つです。
 ①切り口が生地の膨張に抵抗しなくなるため、全体が規則的に膨らみます。
 ②切り込まれた部分が生地の奥に隠れ、蒸気があたらないまま膨らみます。その切り込んだ部分が盛りあがり、他の部分に比べて、つやのない色合いの異なる焼き上がりになるため、あのフランスパン独特の外見を作ります。
クープの入れ方にもコツがあります。
 ①よく切れる包丁(または剃刀)で数本入れます。切れない包丁だと、生地が引きつれてクープが台無しになってしまいます。
 ②垂直に切り込むのではなく、一円玉くらいの厚さの薄皮を、一枚はぐように斜めに浅く入れます。切るときは生地を軽く押さえ、そーっといたわるように入れてください。乱暴にするとガスが抜けます。
 ③クープの長さ、深さは均一にして、平行に縦長に入れます。
 ④バゲットは8本、バタールは3本、というように、クープの数でパンの名前が変わります。
(続く)
 
では、ステンドグラスの仕事に戻ります。
 

なりきりパン職人 なんちゃってバゲット<その2>

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 まずは、渡邉政子・松岡徹著『輝けフランスパン』という私の愛読書を参考に、基本的な「捏ねるタイプの作り方」について書いてみます。


《捏ねる作り方》
<材料> 1個分
フランスパン専用粉(準強力粉または中力粉) 200g
塩 4g
ドライイースト 2g
水 130cc(今回は粉の量の65%)
※私の愛読書によると、水分量は使用する粉の量に対して約62%が基準だそうです。あくまで目安ですので、好みの量を探します。水の量でパンの固さが決まりますので実際は捏ねる時に調節します。耳たぶよりやや柔らかめにすると生地が扱いやすいです。
<水の温度>
 発酵時間の速度は、イーストの量でも変わります。イースト量が多ければ発酵速度が早いです。約24℃の生地であれば、1次発酵は約60分(発酵容器内が約30℃)だそうです。
 水の温度は、約24℃が適温。極端に冷たい水や熱いお湯だとイーストの活性に悪い影響を及ばすようです。この水で使い、捏ね上がった時の生地も約24℃にするよう気をつけます。
 ① 生地温度が24℃以下の場合
発酵時間を長くします。おそらく60分経っても膨らまないと思います。生地温度を上げる為に、さらに捏ね、叩きつけたりするのも対処の1つです。さらに捏ねても温度が上がらない場合は、捏ねるのは諦めて、発酵時間を長くして対処します。
 ② 生地温度が24℃以上の場合
発酵時間が短くなります。おそらく、短時間で大きく膨らむと思いますので、その後の作業を早めます。過発酵にならないように気をつけます。
 いずれの場合にも言えますが、頻繁に生地の状態を確認しなければいけません。

<捏ねる>
 材料は15分ほど捏ねます。捏ね上がりの目安は、生地を少し取り、伸ばしたときに障子ほどの薄い膜ができたら終了です。

材料を混ぜた状態。最初は生地がべたべたしますが、徐々に弾力のある生地になります。

捏ねて、薄い膜になる状態

<1次発酵>
 丸く整えて1次発酵の準備をします。発酵容器には、ビニール袋やボールにラップをするなど、乾燥させないような状態にしていれば大丈夫です。

捏ね上がりの状態。
 『ところで、発酵時間に悩みませんか?』
 本には、1次発酵は60分で、約2倍になるまで・・とよく書かれていますが、実際には2時間経っても2倍にはならなかったり、反対に30分で2倍になったりと、思い通りにはなりません。そして、一口に2倍と言っても、それは、直径?それとも体積?なんて考え出すと頭が痛くなります。(ちなみに、理系の主人曰く、直径が2倍なら、体積はその3乗の8倍になっているそうです)。
 発酵が上手くいかない原因は、様々です。室温が高すぎたり低すぎたり、小麦粉が古くて状態が悪かったり、イーストが古かったり、湿度が低く生地が乾燥してしまったり、反対に湿度が高くて水分過多になり生地がべちょっとしたり、など考えると切りがないですよね。
<フィンガーテスト>
 発酵時間は生地の状態を見て触って確認し、判断した方が無難です。そこで我が家では、フィンガーテストで判断します。
 膨らんだなと思ったら、生地の表面に軽く粉を振り、指を第二関節くらい差し込みます。抜いたときに指の跡が軽く付いたら1次発酵終了です。
 
 発酵している間は、頻繁に生地の様子を見ます。そして基本は1次発酵60分とします。その日の室温が高い時はいつもより発酵が早い、低い時は長い、ということを頭に入れておきます。発酵容器が28℃以下の場合は、お湯を張ったコップなどを入れ、容器内の温度を高くします。オーブンに発酵機能があれば、同じ温度を保ちながら発酵できるので一番よい方法です。

フィンガーテストをしているところ(ちょうど良いくぼみ)
ちなみに、良くない発酵として、以下の3通りが挙げられます。
 ① 発酵不足:指を刺しいれたときに、弾力が強く、指の跡が押し戻されるようだと発酵不足です。もうしばらく発酵させます。しばらくしたら、フィンガーテストを再度行います。
 ② 発酵過多:指を刺しいれたときに、弾力がなく、差し込んだだけで生地中のガスが抜けていくようなら発酵しすぎです。すぐに成形の準備をします。
 ③ 過発酵:生地にアルコール臭を感じたら、過発酵です。すでに発酵しすぎです。そのまま作業を進め完成には至りますが、味や風味が落ちます。捨てるのもいいですが、もったいないなぁと思われた方は、ピザ、ラスクなど濃い味付けにしたりパン粉にしたり、皆さん工夫して使って下さいませ。
(続く)

なりきりパン職人 なんちゃってバゲット<その1>

JUGEMテーマ:手作りパン
 今回は、フランスパン(バゲット)を、実験も兼ねて作りました。基本的な作り方(捏ねる作り方)と、捏ねない作り方との比較実験の内容を、数回に分けて、長々と書くつもりです。
 拙い文章にお付き合いいただける忍耐力と、バゲットへのご興味のある方は、是非ご覧下さい。どうぞ宜しくお願い致します。ステンドグラス作りも忍耐力が欠かせません。
 『パンを作る皆様、パンを作る時に面倒なのは捏ねる作業ではありませんか?』
 パンは捏ねる。という常識を覆す、捏ねないパンのレシピがあるのをご存知ですか。調べてみると、材料を混ぜて、密封性のある袋や容器に入れて、長時間放置します。すると、膨らむ力と袋の圧力で捏ねたときと同じ状態になるそうです。
 この説明で、なんとなく分かったような気がしていました。・・が、根っから理系の主人曰く、「袋の大きさで圧力は変わるけど、袋はどのくらいの大きさがいいの?、捏ねない生地は長時間発酵で、捏ねたのは短時間発酵なんて、他の条件を変えて作ったら、だめじゃん。」と、質問攻めにあい、ますます分からなくなってしまいました。
 そこで、「捏ねる作り方」と「捏ねない作り方」を対象実験してみることにしました。
(続く)

写真は、実験の様子

イチゴで気分爽快 ジャムとバゲット 

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今が旬のイチゴ。我が家でもベランダにあるプランターで栽培しています。沢山は出来ませんが、観賞目的と摘む楽しさが味わえるので少しでも十分満足しています。イチゴは見た目も呼び名も愛らしく、キュートです。もし、イチゴのように可愛らしいね・・なんて言われたら褒め言葉に聞こえるし嬉しいですよね。バナナみたいに可愛いね・・はっさくみたいに可愛いね・・よりは都会的なイメージがあり単純に喜べます。いちごのステンドグラス・・なんて素敵です。
イチゴは、江戸時代の後期にオランダから輸入され始め、本格的に栽培されたのは、明治の初め頃だそうです。(ウィキペディアより)
 

形が不揃いの安価なイチゴが売られていたので、ジャム用に購入しました。フランス語でジャムは、『confiture コンフィテュール』です。最近は、よく耳にしますね。
ジャムの材料は、イチゴ、砂糖(イチゴの量の60%以上)、レモン汁少量、隠し味にバルサミコ酢が少量。コクが出ます。私はバルサミコ酢が好きで、ドレッシング以外にも煮物に入れたり、照り焼きに入れたりと応用してます。ただし、少量です。
パンとジャムの組み合わせは最高ですよね。このバゲットは、生地を捏ねないタイプ(上)、捏ねるタイプ(下)でどんな違いが出るか、実験したものです。食感ですが、捏ねないタイプは少しモソモソした感じで、捏ねたタイプはモチモチでした。実験内容は後日にします。


ジャムバターパンの事をフランス語では『tartine タルティーヌ』と言います。フランスの典型的な朝食は写真のような感じです。ジャムやチョコレートクリームをパンに塗り、ヨーグルトや果物をプラスすれば立派な朝食です。
私が出会ったフランス人達は、朝食にハムやチーズなどの塩気のある食材は食べていませんでした。小さなホテルの朝食も同様です。
日本の典型的な朝食は、焼き魚に卵焼き、味噌汁にご飯ですよ、と言ったときはとても怪訝な顔をされました。この怪訝な顔、癖になります。あからさまに嫌そうな顔で眉間にしわを寄せ、目を見開いたビックリ顔になります。このビックリ顔が見たくて、何人ものフランス人達に朝食の話をしました。
大抵、予想通りの反応になります。

では、ステンドグラスの仕事に戻ります。

なりきりパン職人 なんちゃってバゲット

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大好きなバゲットです。バゲット?!何でしょう?日本で呼ばれている『棒状のフランスパン』のことです。この生地を使い、形の違うパンが沢山あります。
正確にいうと、生地重量、焼き上がり重量、長さ、直径、クープ(切り込み)の数の違いでそれぞれ名前が付いています。私の作ったものは、バタールに近いでしょうが、勝手にバゲットと呼んでいます。
『bagette バゲット』
※棒という意味、生地重量350g、長さ68cm、クープ8本。
『bâtard バタール』
※中間という意味、生地重量350g、長さ40cm、クープ3本。
フランス語の『baguette バゲット』はパンの呼び名以外にも、棒、鞭(むち)、枝、箸という多数の意味を持ちます。共通するイメージは長く、細いものですね。

ちなみにステンドグラスはフランス語で、『vitraux』と言うそうです。

フランスの街を歩いていると、パンを抱えて歩く人をよく見かけます。まるで映画を見ているようで、とても憧れました。そんな訳で、美味しいバゲットが食べたい!!という一心で作っています。
〈材料〉
フランスパン専用粉(準強力粉または中力粉) 200g
塩 4g
酵母(生イーストやドライイーストなど) 2g
水 130~140cc位
※水量は粉の水分含有量や季節によっても変わります。
※フランスパン専用の粉が手に入らない場合は、強力粉と薄力粉を7:3または6:4にするといいです。
他にも少量の砂糖(色付け)、レモン汁(発酵を促進)、モルト(色付けと保存性)などなど入れる場合もあるようですが、必ず必要・・という訳ではないようです。

私の愛読書。粉も色々試していますが、分かるのは味の違いくらい。当たり前ですが、まだまだ修行が足りません。
シンプルな材料だけに、難しい。難しいというのは、味、見た目、パンの中身の気泡(ボコボコした空洞)、外皮のパリッとした歯ざわりが本場フランスパンのように綺麗に作ることが難しいのです。

混ぜるとこんな感じです。生地は、耳たぶよりも柔らかい硬さがよいと言われています。

捏ねること15~20分。少々手にべとつきの残る、弾力のある生地に仕上げます。

捏ね終了の目安は、生地を少しちぎり手で伸ばした時に、障子紙ほどの薄さの膜が出来ればいいそうです。
捏ね終了後、1次発酵で2倍に膨らませます。

成形して、2次発酵へ。2倍まで膨らませます。今度は形が崩れないように気をつけて発酵させます。温度計は発酵温度が高くなりすぎないように確認するためです。大体30~40℃位に保つのがよいそうです。
焼く前にクープ(切り込み)を入れて、オーブンへ。オーブンは予熱300℃まで上げます。予熱終了後は温度を250℃に下げ20分。そして、230℃で15~20分です。温度を変えた二度焼きが大切だそうです。
焼き上がりは・・

今回のバケットの感想
《寸評》
味:塩気が程よく、オーベルジュ粉のコクが出ていて、美味しかったです。
食感:クラフトが厚く、噛み応えがあり、私好みでした。中はもっちり感はありましたが、気泡が密で、少し重い感じです。
外観:バゲットに不可欠な大きく開くはずのクープがいまいちでした。
断面:気泡も大小取り混ぜて不規則な分布を期待しましたが、大きい気泡が見当たりませんでした。
《評価》
味:★★★
食感:★★
外観(クープ):★
断面(気泡):★
—————-
総合評価:★★
の数は勝手な我が家の評価です。

子育ては十人十色

JUGEMテーマ:育児

子供達が犠牲になっている事件が後を絶ちません。悲しい事件をニュースで見るたび、心が痛く絞めつけられるような気持ちになります。大人になり親になった人間はどう考え、どう行動したらいいのでしょう?
私も親になり、子供と毎日向き合う生活。思い通りにならない子供や自分の感情に悩まされています。おそらく、多くの母親達が子育て中に感じる気持ちではないでしょうか?正解のない、明確な答えのない育児に迷い悩むことがあります。子供それぞれ個性がありますし、親も同じですから、育児方法も十人十色です。
十人十色と似た表現をフランス語でも見つけました。面白いです。
『Autant de têtes,autant d’avis』それぞれの頭、それぞれの意見。autant de がそれぞれの、têtesが頭、avisが意見、という意味です。

『育児の敵は孤独』
というフレーズを見つけ、はっとしました。思い当たる節が多々あります。隣の芝生は青い・・とはよく出来た慣用句ですね。不満が溜まると些細な情報に敏感になり、なぜか他のお母様達がとても羨ましく見え、子育てに成功しているかのように感じてしまいます。なんだか、自分だけが社会からも仲間からも取り残されたような孤独感に陥ります。
特に幼いお子様をお持ちの方は、外出もままならず家の中での狭い小さな社会になりがちです。もし、ご主人が不在がちでしたらなおさらです。でも実際は、羨ましく見える多くのお母様達(もちろん、お父様達も)も、少なからず家庭や育児の悩み、不安を抱いているはずです。

私です。後ろから見ても疲れているオーラが出ています。これでは、大人の女性の魅力なんて感じられませんよね・・なんてこったい・・妊娠中、十数キロ太り森のくまさんのようになった体形を写真で見てガッカリした時と同じ位の衝撃です。
子供の接し方についてのエッセイを書かれている方を見つけました。ただ、これらは色々な教育論、育児論がある中の1つの考え方だと思い、ご興味のある方は気軽に読んでみてください。共感できなくても構いません。もし下記のサイトを見て、余計に悩ませてしまったらごめんなさい。あくまでもご参考程度にお願いします。
そしてブログをご覧になっている皆様、お勧めの本やエッセイ、ご意見など何かあれば、教えて下さい。よろしくお願い致します。
※育児コンサルタント、精神医学カウンセラーなど育児に関して多くの著書を出されている方のエッセイです。『育児の敵は孤独』というフレーズはこのサイト内で見つけました。気持ちが楽になります。
http://www.sweetnet.com/nora/
※校長先生のご経験もある方のエッセイです。
http://www.sweetnet.com/terakoya/
※子供の叱り方が書いてあります。果たして私に出来るかどうか?物は試し・・一か八かやってみます。
http://allabout.co.jp/gm/gc/184290/
毎日の育児に疲労困憊されている皆様、皆様は孤独ではないですよ。とても貴重で有難い経験をしているはずです。周りをよーく見れば、理解し協力してくれる人は必ずいますし、見逃している解決策も沢山あるはずです。子育ては毎日が勉強ですね。
子供はとても大事な存在です。彼ら彼女らが幸せな人生を夢見て、様々な困難にも立ち向かえるような人間になるよう日々願っています。

私は留学時代、辛い事や悲しいことがあると、教会のステンドグラスを見に行きました。

失敗しても大丈夫 薄焼きたけのこピザ

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収穫したたけのこでピザを作りました。たけのこは、掘ってからすぐに調理しないとえぐみが強くなり苦くなってしまいます。そこで我が家は大量に茹でて冷凍しました。冷凍しても十分美味しく食べられますよ。 
『パンを作る皆様、発酵時に生地がアルコール臭くなった経験はありませんか?』
パンはパン酵母(イースト菌)のアルコール発酵によって、パン生地を膨らませる。イースト菌は、パン生地含まれる砂糖を分解し、エタノールと二酸化炭素を作る。分解時に発生する二酸化炭素によってパン生地を膨らませる。また、ほとんどのエタノールは加熱などによって生地から蒸発する。(ウィキペディアより)
調べましたら、パン生地からアルコール臭がでたら発酵しすぎのしるしで『過発酵』というそうです。私は何度もこれに悩まされています。色々な原因が考えられます。
①つい・・生地を長時間ほったらかしにしてしまった。
②作業時の室温が高く、発酵速度が早かった。その為、短時間で過発酵になってしまった。
③発酵温度が高かった。オーブンの発酵機能ではなく、私のように発泡スチロールなどを使う場合は発酵温度が高くなりがち。
上記の条件を1つでも充たしたり、重なってしまったり・・と考えられることは沢山ありますね。過発酵になってもアルコール臭は加熱時に蒸発する為、気にならなくなるそうですが。食パンの様な体積のある大きいパンなどになると抜けきれません。そこで・・そういう場合の解決方法を見つけました。

薄焼きピザです。生地が薄いため、加熱時にアルコールが蒸発しやすいのと、ピザソースや食材を沢山乗せるので、臭いが気になりません。
他の方法ではラスクにしたりパン粉にしたり、皆さん工夫しているようです。

私はピザに変身させました。娘も美味しい・・と食べていました。生地が無駄にならず、ひと安心。
パンは本当に難しいです。でもだからこそ、パンの完成度が高かったときの嬉しさは言葉になりません。喜びもひとしおです。

 
では、ステンドグラスのお仕事に戻ります。