フランス女性の育児

独身の時、私は子供好きだから良いお母さんになるだろう、と自他共に認めていました。
ところが母親になってからは、毎日鬼のような形相で子供を叱っているではありませんか・・育児は1人では出来ません。社会と教育機関、そして家族みんなで手を組んで挑んでいくものだと実感しています。奥が深いです。
ステンドグラス制作の修行で滞在歴のあるフランスでは、産まれてくる赤ちゃん用に、部屋を用意しておくそうです。赤ちゃん達は産まれてすぐに自分の部屋で1人で寝る訓練をするようです。独立心を育てるためでしょうか。

『フランソワーズ・ドルト』という方は、医師であり、ラジオ番組で子育て相談もする、精神分析の研究で有名なフランス女性です。フランスの女性(特に母親や保母さん)達の育児方法には彼女の教えや考え方が生かされています。子供を1人の人間として見る事。小さくても1人の人間として接するという事です。
写真中の『赤ちゃんこそがお母さんを作る』の著者ですが、本の題名もなんだか衝撃的です。
彼女はすでに亡くなっていますが、フランスの子育てには今でも絶大なる信頼と影響が強く残っているようす。
まだ彼女の本を全部読んだ訳でもなく、理解している訳でもない私は、毎日、些細な事にイライラし、こんなやり方でいいのかなぁ・・と自問自答し自己嫌悪に陥りながら子供達と過ごしています。
ハイテクなこの時代、育児に悩んでしまった時には、おばあちゃんの知恵袋を搭載し、相談にも乗ってくれておまけにレストラン並のお料理も作っちゃうスーパーロボットがサポートしてくれるといいのになぁ・・と期待する毎日です。
子供は本当に可愛いです。世のお母さん方、楽しい育児になるよう一緒に頑張りましょうね。そして家業のステンドグラスも広めたい。