ブレイブボード(リップスティック)を自作しました

スケートボードに似ていて、ウィール(車輪)が前後2個しかついていない、「ブレイブボード=braveboard」というのが、流行っているらしいです。「リップスティック」などの商品名でも売られています。子供たちに、欲しいとせがまれたのですが、本物は高いので、自作することにしました。以下で、ブレイブボードの作り方を解説します。

(1)一体型の試作

1枚の板に50mmΦのキャスターを2個付けただけの試作

1枚の板に50mmΦのキャスターを2個付けただけの試作

キャスターは約6度後方に傾けて取り付けています。

キャスターは約6度後方に傾けて取り付けています。角度を付けるため、スペーサー代わりに手近にあったナットを挟んでいます。

まずは、ツーバイフォー用の18mm厚板材とキャスター2個(計千円)をホームセンターで買ってきて、簡単なブレイブボードを作ってみました。中央に、ねじれ機構はありません。キャスターは今思うと小さ過ぎる50mm径です。

《結果》本物にはある程度乗ることが出来る子供たちに、試乗してもらいましたが、案の定うまく行きませんでした。左右に振るのに、固定式では具合が悪いようです。

(2)ねじれ機構の追加

本物に、より近づけるために、中央でねじることが出来る機構を付加することにしました。まず、シャフトですが、家にたまたま有った13mm径×260mmのステンレスパイプを使うことにし、木片で軸受を作りました。中央の木製ワッシャーは、スペーサーです。

木片に孔を開けて、軸受けを作ります

木片に孔を開けて、軸受けを作ります

出来た軸受け4個と、中央のスペーサーです。

出来た軸受け4個と、中央のスペーサーを、ステンレスパイプに挿してみました。

本体ボードは、中央で二分割しておきます。これらを軸受けとパイプで繋ぎます。パイプの両端は、ワッシャーとボルトで止めています。

本体ボードは、中央で二分割しておきます。これらを軸受けとパイプで繋ぎます。パイプの両端は、ワッシャーとボルトで止めています。

これだけだと、前後の板がぐらぐらです。本物のブレイブボードは、トーションバー(ねじりバネ)で連結してあるため、ねじり力を加えない時は、前後の板は平行の姿勢を保ちます。そこで、耐久性のある弾性体で、前後の板を繋ぐことにしました。

ゴムホースを縦に裂いて、樹脂バネを作り、ネジで前後の板に固定しました。

ゴムホースを縦に裂いて、樹脂バネを作り、ネジで前後の板に固定しました。

これまた家に有ったゴムホースを13cmほど切り、さらに縦に二分割して、バネ材として木ネジで取り付けました。

《結果》なんとか乗れる程度で、あまり芳しくありません。原因は、ウィール径が小さくて、道のちょっとした凹凸に引っかかります。

 

(3)ウィール径を75mmに換える

75mm径のウィール(キャスター)を買ってきて、取り換えました。800円の追加出費です。キャスターの取付角度も試行錯誤の末20度にしました。後に本物を見る機会があったのですが、やはり約20度でした。この角度が小さ過ぎると、横滑りしやすく直線走行性が悪く、すぐ落ちてしまいます。逆に大き過ぎると、左右に振りづらくクネクネ運動できません。つまり自走しません。

ウィールを75mm径にアップしました。

ウィールを75mm径にアップしました。

ウィールの取付角度=約20°

ウィールの取付角度=約20°  楔形の木製スペーサを作りました。

このウィールは、できる限り幅が狭い方が良いです。インラインスケートの車輪なんかが理想です。市販のキャスターは、幅が18mmほどあるので、本物ほどはスムーズにふりふりできません。

《結果》良好です。かなり本物に近づき、子供たちも「これで遊んでみようか」という気になったようです。

(4)デザインをかっこよくする

本物(市販のリップスティック)は、ヒョウタンのような形をしています。僕はそれがかっこいいとは思いませんが、子供たちは市販品に憧れているので、それに近づけるように修正しました。

まずジグソーを使ってひょうたん形にカットし、子供たちに塗装させました。

まずジグソーを使ってひょうたん形にカットし、子供たちに塗装させました。

折角作っても、子供たちがこれで遊んでくれなければ、ただの自己満足なので、子供たちに塗装をさせ、参加意識を持たせることにしました。

また、ウィール径が大きくなると、停止時に横転してしますので、両サイドに横転防止のための高さ40mmの角材=「ゲタ」を取り付けました。

横転防止のゲタ

横転防止のゲタ

屋号の「達風=Tappu」のロゴを入れ、完成です。

屋号の「達風=Tappu」のロゴを入れ、完成です。

これで、Tappuオリジナルのお手製ブレイブボードが完成です。走行の様子は、以下の動画でどうぞ。

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