先月末(2016年10月28~30日)、ステンドグラスの題材取材のため、大和路(奈良県)を旅してきました。ほとんどが、メジャーの所ですが、とても絵になる景色の場所場所でした。
最初は東大寺の大仏を拝観。数十年ぶりでしたが、やはり素晴らしかったです。また、木造建築の大仏殿は、同じ大きさのRCに比べて、その迫力が桁違いです。大仏に傷を着けずに、あとから建築した技術の高さと苦労が偲ばれます。
3月に行われる「お水取り」で有名な、東大寺二月堂は、その舞台からの眺望も良いのですが、この階段から見上げた御堂の堂々たるものも絵になり素晴らしいです。
二月堂舞台から見下ろすと、奈良盆地に向かう斜面に甍の波が美しいです。ステンドグラスの作品に良いです。
東大寺から南下して、桜井市の長谷寺です。この寺は牡丹で有名ですが、当然に今の時期は咲いていません。ただ、この坂道に添った長い回廊は面白い風景を作り出します。
古代ロマンを掻き立てる飛鳥の石造物の中で、ひときわ異彩を放つこの石。私は今回初めて目の当たりにしたのですが、実は中学生の時から見たくて見たくて仕方が無かった憧れの遺構です。中学校の修学旅行では、私個人のリクエストで、亀石、猿石は見たのですが、この酒船石は時間の都合で廻りきれませんでした。実に今回、40年越しの思いが叶った形で、感無量、拝観無料です。
大きな石の上面に数個の丸い窪みがあり、それらが直線状の溝でつながった、化学実験設備のような細工が施された、謎の石造物です。松本清張氏の小説「火の路」にも登場する有名な石ですが、竹藪の中のちょっとした広場に”コロン”と置いてあり、そのさり気無さが文化財の宝庫明日香村らしくてとても良いです。
この近くの「亀形石造物」は拝観料を取り、ちょっと閉口しました、というより見ませんでした。
こんな感じで、デジカメとスケッチブックを持っての取材旅行は無事終わりました。
P.S.このほかにも、大神神社、天香久山の天岩戸神社、石舞台古墳(ここも拝観料必要)なども廻りました。
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