ステンドグラス「イチジク」の制作は、ハンダ付け段階です

工程は最終段階のハンダ付けです。ステンドグラスの組み方には、大きく分けて2通りあります。一つは伝統的にヨーロッパで培われてきた鉛線組み、もう一つは、アメリカと日本で盛んな銅テープ(ハンダ組み)技法です。ここでは、後者を使います。

100W半田コテを使って、組み立て

ガラスピースを全て型紙上に並べたら、100W半田コテを使って、組み立てです。

コパーテープ部分に融けたハンダが付きます。その前に、ペーストフラックスを塗って、酸化膜を除去して、ハンダがのりやすくします。

ペーストの塗布は、銅テープと、その周辺のガラスにも

ペーストの塗布は、銅テープと、その周辺のガラスにも

ハンダは6-4ハンダと言われる、オーソドックスなものです。

コパーテープ上にハンダを盛っていきます

コパーテープ上にハンダを盛っていきます

表面のハンダが終わりました。

表面のハンダ終了

表面のハンダ終了。ハンダは、銅テープと親和性が良く、ガラスははじくという都合の良い性質を持っています。

次は、同様に裏面のハンダです。

ベニヤ板でサンドウィッチして、ひっくり返します。

ベニヤ板でサンドウィッチして、ひっくり返します。

ステンドグラスには、表裏の違いが無い場合があります。この作品も屋内の扉に付きますので、表裏がありません。裏も、きれいに仕上げます。裏も終わったら、作品に強度を持たせるために四方に補強枠を付けます。これには断面がH型をした真鍮鋼を用います。

真鍮製の補強枠を寸法通りに切断します

真鍮製の補強枠を寸法通りに切断します

ステンドを囲み、4隅をハンダで止めます。ガラス板は、H鋼の溝にしっかりはめ込まれています。

補強枠の四隅をハンダで止める

補強枠の四隅をハンダで止める

これで、ハンダは終了です。すっかりステンドグラスらしくなりました。

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