ステンドグラス制作者の「ぎやまん草子(その7)」 「作風」

かつて、東京にお住まいのNさんという、面識のある先輩作家さんからメールを頂いたことが有ります。私のホームページで、当時の作品を見てくださっての感想でした。「依然作品に迷いがあるようですね」といった文面でしたが、私もステンドグラスをはじめてまだ7年でしたし、いろいろな意味で大いに迷っていました。そして、今でも迷っています。

自分でも気になるのが、作風のでたらめさ加減です。私のステンドグラスは、ランプあり、行灯(あんどん)あり、墨画風パネルあり、絵付けパネルあり、フュージング画(融かしガラス)ありで、自分でも手当たり次第といった気がします。題材も、自然の動植物や人物、抽象画や具象画等、様々です。ですが、これは性分といいましょうか、何か一つことを続けていると他のことが気になりだし、無性にやってみたくなるのです。自分でも思いますが、一生「私の作風」というものは確立できないかもしれません。あるいは、すべてやり尽くせば満足して、最終的にその中の一つに落ち着くのでしょうか。

写真の作品「木蓮」は、お客様のご要望で色ガラスを使わず、透明とグレーと白色ガラスのみで作りました。日本家屋にマッチした落ち着いた作品になり、すごく満足行く仕上がりでしたので、これも私の作風の一つです。

ステンドグラス以外にも、簿記や決算処理など経理にも夢中です。ホームページ作りも嫌いじゃないし、こんな性分じゃ・・・きっと大成しないですね。

和風のステンドグラス「木蓮」

和風のステンドグラス「木蓮」

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