壁に開口を設ける

 我が家のキッチンとダイニングを隔てる壁に、孔をあけ、パピエ・ド・ヴェールを飾るための開口を設けようと思います。同時に、少し暗かったダイニングの明り取りも兼ねたいと思います。
 予定する開口の大きさは、幅60cm×縦110cmです。
 まず、壁に孔を開ける予定地で、石膏ボードの裏側にある間柱や胴縁、筋交いを、針でさして探り出します。原理は簡単で、ボードの奥に木材がるとそれ以上針が奥まで行かず、装置に付いているゲージで深さがわかる仕組みです。もし、筋交いがある場合には、孔あけはやめます。筋交いは重要な構造物ですので、切ることができないからです。

 孔を設ける場所が決まったら、鉛筆で切る線を墨付けし、カッターナイフで丁寧に石膏ボードを切って行きます。

 胴縁(水平に差し渡してある細い木)、間柱も切断します。


 まず開口が出来ました。胴縁や間柱の位置も測定してメモして置きます。後で、枠を固定するときのネジ位置の目安になります。

 枠材は米松の集成材を使うことにしました。壁の厚さより2cm厚い17cmの幅に切断します。枠はチリ1cmで、壁面より出っ張ります。枠は、間柱や胴縁に木ネジ(コーススレッド)で固定します。

 枠をあらかじめ組み、壁紙との接点(チリ)の部分のみ塗装しておきます。これを開口に差し込みます。

 裏側に胴縁や間柱の切断部があるところに、木ネジを打ちます。

 いよいよ仕上げです。ネジの頭を隠すために、ウッドパテを詰めます。硬化したら、サンドペーパーで磨き平らにします。ウッドパテは硬化すると肉ヤセするので、再度詰めて磨きます。

 平らになったら、水生カラーニスで塗装します。今回は3回重ね塗りしました。

 ニスが乾いたら、クロスとの境界にある隙間を埋めます。マスキングして、アクリルコークを流し込み、ヘラで均します。

 コークが乾く前にマスキングテープを剥がせば完成です。


近い内に、ここにパピエ・ド・ヴェールの作品をはめ込む予定です。

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