ヨーロッパ・ステンド紀行 5 (4月14日)

 実はフランソワ達二人は、昨日、カリブ海に浮かぶフランス領マルチニーク島から帰ったばかりで、時差ぼけ気味。私たちも連日の強行軍で少々疲れていましたが、ブリュッセルは素敵な町ですから、今日は精力的に廻ることにします。
 まずは、有名なグランプラスへ。ここは、中世ギルドのゴシック建築に囲まれた広場で、ぐるり360度中世です。

グランプラス
 この近くには小さな有名人、小便小僧のオリジナルが居ます(カメラを持つ観光客で囲まれていました)。
<動画>です。
 次に、サン・ミッシェル大聖堂。ここのステンドグラスは、規模と豪華さで、私の知るステンドの中で群を抜いています。パリノートルダム寺院のバラ窓も豪華ですが、ここサン・ミッシェルは、絵画的で、眺めていて飽きません。

 内部の様子を<動画像>でもご覧いただきたいです。

絵画のようなステンド
 昼食は、ベルギー名物ムールフリットです。ムール貝のスープ蒸しとポテトフライ。よく、ポテトフライをフレンチポテトと言いますが、ここベルギーが発祥だと、フランソワが教えてくれました。
 ムール貝はちょっとしょっぱかったですが、ガーリックと野菜の出しがとても美味しかったです。

初夏のような陽気の中、テラスで貝食い
 ブリュッセル市内を効率よく観光する手段として、オープンカーの観光バスをフランソワの車でチェイスする方法を思いつき、1時間ほどで重要建造物の外観を確認しました。
 今日も忙しいです。この後、高速(アウトバーン)に乗り、一路ドイツのAachen(アーヘン)へ。古きよき都アーヘンには夕方着き、私の重要な旅の目的「本場のドイツパンを食す」に取り掛かりました。
 私は家では、毎朝手作りのライ麦パンを食べていますが、今回は本物の味を舌で覚えて帰り、さらに腕を上げようと思っています。早速片言のドイツ語で、ライ麦100%のドイツっ子ですら苦くてあまり食べないという無骨なフォルコンブロートを購入。店内のカフェテリアコーナーで4人喧しく批評しながら食しました。
 酸っぱくてぼそぼそしています。決してたくさん食べたいとは思わない味ですが、噛めば噛むほど味が出てきて美味しかったです。

流石、きれいなパン屋が多いです
 アーヘンの中心部にあるDOM(大聖堂)に、夕方6時だというのに入り込みました。

ここのステンドがまた、前衛的。ドイツの主要都市は第2次大戦で多くの打撃を受けたらしく、ここも後から入れたのであろう近代的な幾何学模様のステンドが入っていました。しかし、決して浮いたイメージは無く、ゴシック建築とマッチしていました。


前衛的なステンドたち
 今日は、コレだけで終わりでは有りません。夜にさらにアウトバーンを東に移動。ドイツの大都市Koeln(ケルン)に向かいます。なぜならば、1泊2名で31ユーロ(5000円)の安宿、F1ホテルを日本で予約していたからです。「ホテル」と付く宿に泊まるのは、今回の旅行でここだけです。前回のけちけちフランス旅行でも、F1ばっかりでしたが。
 ケルンの少し西のフレッシェンという街で、真夜中レストランを探してさまよい歩きました。土曜日の22時、それも田舎の町で開いている店を探すのは至難の業です。 フランソワがかつて勉強したと言うドイツ語を駆使して、通行人に聞いて、実に気持ちの良い店にたどり着きました。眠ったように静かな街でしたが、このBARだけはお祭りのような賑わい。皆、地ビールをしたたかに飲んでいるようでした。
 好奇の目に曝されながら、我々「外国人」も席に着き、名物ザワークラウトとこのBAR産というビールを頂きました。本当に旨いものは、現地の空気を吸いながら...と言いたいですね。ドイツの田舎に住んでもいいかな、と思いました。

地ビールに、酸っぱく発酵したキャベツとソーセージは定番
(外国人だからって...もう少しいい席に座らせてくれ~)

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