モチーフは茨城県龍ケ崎市にある牛久沼です(この沼は正確には牛久市の管轄ではないんです)。 横を通る国道6号線から見える風景で、周囲には数件の鰻屋さんがあります。 この絵の中にある草原は、将来「道の駅」が建つ予定で、そうなると二度と見られなくなる風景だと思い、作品にしました。
沼には左側に小島、中央に泊崎という岬が見えています。 時間は夕方で、印象的な夕焼けでしたので、忠実に再現しました。 点描の人影はあとから入れました。この辺は釣りでも有名で、釣り帰りの少年達をノスタルジックに入れてみました。
牛久沼は周囲に高い建物がなく、どの方角から見てもとても美しい風景です。古の人々も恐らく見たであろうこの風景を永遠に残したいものです。
技法としては、色とりどりのガラスフリット(ザラメ状のガラスの粒粒)を透明の板ガラスの上に振り撒いて融着させて作った、フュージング画です。 フリットを載せては焼成し、翌日冷えたらまたフリットを載せて焼成と、10回以上繰り返して、色を重ねました。
フュージング画「牛久沼原風景」(白壁の前で撮影)
フュージング画「牛久沼原風景」(工房の窓辺で撮影)
(部分拡大写真)