21017「パンドラの壺(Pandora’s pithos)」

ギリシャ神話に登場する美しい女性パンドラ（パンドーラー）は、
人類最初の女性として神々によって作られ、地上に送られました。 その時、「決して開けてはならない」と言われて壺（甕、箱）を持たされました。 しかし、好奇心に負けたパンドラは、そのふたを開けてしまいます。 すると、中から様々な「災い」が噴出しました。
というお話しです。

こんにち、決して触れてはならないもの、開けてはならないものの例えとして「パンドラの箱」 という慣用句を用いますが、最初は箱ではなく壺（甕）だったようです。 この物語には亜流もあり、あらゆ災いが噴出した後に「希望」が出た、というものもあります。 この作品では、暗紫の煙（災いの象徴）の下に、透明の煙がわずかにあります。これが「希望」です。

この作品には、施主様のリクエストで、猫が入っています。

達風ステンドグラス「パンドラの壺」（工房の窓辺で撮影：背後は隣家）

「パンドラの壺(Pandora’s pithos)」デザイン原画（福田　筆）