No.0004

ステンドグラス パネル

「モズと石楠花(しゃくなげ)」

モズと石楠花の窓
ステンドグラス パネル「モズと石楠花」

サイズ幅370mm×高さ730mm
設置場所神奈川県: 個人邸 階段踊り場の窓
制作経緯オーダーメイド
制作年度1998年度
 このステンドグラス パネルは、室生寺で見た見事な石楠花を思い出しながら、平成10年に依頼で制作しました。依頼主は、新居の階段踊り場に、ステンドグラスを設置するための窓を用意してくれていました。そこに招かれ、差し込む朝の光を見ながらご夫人と話し合い、ラフ・デザインしました。
 一般的に、住宅にステンドを設置する時には注意が必要です。毎日作品を見ることになるのですが、必ずしも気分爽快な時ばかりとは限りません。気が滅入っている時に、派手なギラギラしたものを見させられれば、気分はさらに悪くなってしまうでしょう。ですから、落ち着いたデザインを心掛ける必要があります。今回は、縦長の窓でもあったので、「日本画の掛軸」を思い浮かべながらデザインしました。
 ピース数は230個程度です。大き目のピースでシンプルに作ってみました。板ガラス素材は、米国シカゴアート社、ブルズアイ社、ウロボロス社のリングモトルが主です。特にブルズアイ社のリングモトルは、オセアナ社などに比べ光透過性が良いので、窓用ステンドグラスに用いても美しいです。ステンドの補強は、断面がH形をした真鍮の梁で4方を囲んで施しました。
 今回の施工は、外側に曇りガラスの固定窓(窓が開かないもの)が予め設置されていましたので、ステンドはその内側に取り付けました。最近は大気汚染が進み、酸性雨が降るので、ステンドを直接風雨にさらすことはしないようです。ですから、既存の窓にステンドを後から設置することが、普通になりつつあります。今回の施工方法は、窓サッシとステンドグラスの間にクッション用のゴム板をはさみ、アルミ製角材の押し縁2本を用いてサッシに止めつけました。押し縁とステンドの間には、シリコーンコーキングを充填しています。この方法は、あるステンドが飽きた時、取り外し、交換することが容易です。

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